Phu Quoc(フーコック)のココナッツプリズンの重み

ベトナムの秘境とも呼ばれる島Phu Quoc(フーコック)といえば、アイランドなのでやはりビーチなんですが、
(観光地化されてるので、もう秘境とは呼べない状態です…!)

最近「入門 東南アジア近現代史」の本に感化され、東南アジアの歴史に興味を持ってしまったので行って来ました。
ベトナム戦争時代の捕虜収容所「Coconuts Prison(ココナッツ プリズン)」

「Coconuts Prison(ココナッツ プリズン)」ってなに

ベトナム各地に残された歴史建造物中で有名な、ハノイにある「ホワロー収容所」はフランスに植民地支配されていた時代に作られた収容所なので、フランス人がベトナム人を収容していました。

ですが、「ココナッツ プリズン」は、インドシナ戦争時代に建てられはしましたが、その後の南北ベトナム統一の戦争(ベトナム戦争)の際に、南ベトナム軍が北ベトナム軍の捕虜や政治犯を収容した場所なのです。
ベトナム人が互いに啀み合った、忘れてはならない「ホワロー収容所」とはまた違う意味合いを持つ、歴史的博物館なのです。。!

そもそも、かつてはPhu Quoc(フーコック)自体が流刑地として使われた島だったんですね…。

ココナッツ プリズンの中の様子


さて、中に入ってみましょう。

入り口を進むと、有刺鉄線が張り巡らされた囲いが見えてきます。

有刺鉄線の間を覗くと、「人が!!!!」と思いきや….
看守と番犬の模型でした。
当時の様子をわかりやすくするために、要所要所で模型が置かれています。


入り口右にはいきなりインパクトのある模型が現れました。

「Tiger Gage」とよばれる檻だそうです。

脱獄を試みた人が、この狭いゲージに入れられたそうです。
Phu Quocといえば南国なので、毎日30度を超える炎天下の中、雨が降る中、そして夜には蚊で溢れかえる中、外に晒されてこの中に入れられたと…
食べ物のも、ほとんど与えられなかったそうです。獣以下のような扱いです。(ただただ辛い….)

更に進むと塔がたくさん見えてきました。かなりプリズンっぽいです。
ここには最大で14,000人以上の捕虜が運ばれてきたようです。(ホアローより圧倒的に多い気がする。)

収容所の中に入ると、たくさんの模型が並べられていました。
模型にも関わらず、目を覆いたくなるような拷問の姿もありました。
これは、、写真で撮ることさえも憚られる感じでしたので載せません…!

模型の顏をよく見ると、どちらもアジア人でした。
北のベトナム人捕虜と南のベトナム人軍人です。

収容所の1つに地下に続く道がありました。
くぐると、脱走犯たちの模型が並べられていました。
土を掘って、脱走を繰り返したようです。

また、最終的に地下を抜けると、脱走犯たちが「無事地上にたどり着き」外へと逃げるところでした。
ここで気づきましたが、私たちもここでこの収容所から出ることができました。
脱走犯たちと一緒に脱獄できたようです。笑

なんともストーリー性のある、収容所でした。

特に、内戦(外国に巻き込まれたという経緯はあるものの)でお互いがお互いを傷つけあった歴史は、
ベトナム人にとっては、忘れてはならない負の遺産を感じられると場所として意味が深いと思います。
しかもベトナム戦争が終わったのは1975年なので、まだ43年くらいとそこまで時間はたっていないんですね…。

実際に1996年(約20年前)から観光地化されたばかりだそうで…
年間に外人も含めて、万を超える観光客が訪れているそうです。

この歴史の重みをぜひ、感じてみてください。

場所と入場料

入場料:無料
住所:350 Nguyễn Văn Cừ, An Thới, Phú Quốc, tỉnh Kiên Giang, Vietnam



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